1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:14:26.33 ID:l9g99Y8K0
永沢「火のよぉじんっ」

カンカン

藤木「やあ」

永沢「あれ、藤木君。こんな時間にこんな所でどうしたんだい」

藤木「今晩、永沢君ちが夜回り当番だって聞いたから僕も一緒に回ろうと思って」

藤木「ダメかな……」

永沢「ふんっ。勝手にするがいいさ」




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:15:05.47 ID:ciV8zc8s0
期待




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:19:50.47 ID:l9g99Y8K0
永沢母「まあまあ、よかったね、お兄ちゃん」

永沢母「藤木君みたいなやさしい友達がいてくれて」

永沢母「お母さんうれしいよ」

永沢「よしてくれよっ。別に藤木君とはとりたてて仲がいいわけじゃないよ」

藤木「……」

永沢母「まあ、失礼なこという子だね。ごめんね、藤木君」

藤木「いえ」




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:24:41.29 ID:l9g99Y8K0
藤木「ええっと、火の用心ー」

永沢「ダメだよ、藤木君」

永沢「そんな掛け声じゃ、全然町の人たちに聞こえないね」

永沢「もっと、声を張らなきゃ夜回りの意味がないだろう」

藤木「そ、そうだよね」

藤木「永沢君の火の用心と比べたら僕の火の用心なんてまだまだだよね……」




8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:27:11.54 ID:qRpVRubAO
脳内再生余裕でした




10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:29:47.33 ID:l9g99Y8K0
永沢「……」

藤木「永沢君、アレから少しは落ち着いたかい」

永沢「アレってなんだい?」

藤木「えっと、その」

永沢「もしかして火事のことかい?」

藤木「……う、うん」

永沢「まあまあかな」

藤木「そっか。なんか、蒸し返すこと言ってごめんよ」

藤木「僕、どうしても永沢君のことが気になっちゃって」

永沢「別にいいさ」




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:35:11.45 ID:l9g99Y8K0
永沢「でも、僕はときどき思うんだ」

藤木「えっ」

永沢「何で僕だけこんな目に遭わなきゃいけないんだろうってさ」

永沢「他のクラスの皆は平然と過ごしているのに」

永沢「何でよりによってこの僕だけ」

藤木「永沢君……」

永沢「こんなこと、君なんかに話しても仕方ないな」

永沢「今言ったことは忘れてくれ」




12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:41:29.73 ID:l9g99Y8K0
数分後

永沢母「さて一通り回り終えたしそろそろ、家に戻りましょうか」

永沢「じゃあな、藤木君」

永沢「また明日、学校で」

藤木「うん。じゃあね」

永沢「母さん。僕、先に家に帰ってるよ」

永沢母「そうかい。気を付けるんだよ」




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:45:06.49 ID:l9g99Y8K0
永沢(実は言うと、火事にあってからというものの)

永沢(自分の家に帰るのが怖いんだ)

永沢(もしかしたら、僕が出かけている間にまた家が火事になってるんじゃないかって)

永沢(学校に行くたびに怖いんだ)

永沢(外に遊びに行くたびに心配なんだ)

永沢(こんなこと、情けなくて藤木君には言えないよな)




30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:34:42.72 ID:Ar2CDw64O
身近に家が火事で全焼したヤツが居るがリアルで>>13みたいな気持ちだったって
消防車のサイレンが聞こえる度に不安になるって言ってたな




14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:47:16.47 ID:DLkXZUshO
かわいそうだな




15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:52:09.96 ID:l9g99Y8K0
永沢家

永沢「ふぅ」

永沢「よかった。今日も僕の家は何事もない」

永沢「さて、家に入るか」

ヒロシ「プハー」

永沢「ん?」

永沢(歩きタバコか。マナーの悪い奴だな)

ヒロシ「それっ」

ポイ  ポトッ

永沢「あー、僕の家の敷地内にタバコの吸殻を投げ捨てたぞっ!」




16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 02:57:59.79 ID:l9g99Y8K0
永沢「うわあああぁぁ」

永沢「大変だ、大変だ。はやく鎮火しないとぉ」

ドスドスッ

永沢「ふぅ」

永沢「よかった。何とか火は消えたみたいだな」

ヒロシ「あなた~の、ため~に~♪ ウイ」

永沢(あいつめ。タバコのポイ捨てをしておきながら平然と歌を歌ってるぞ)

永沢(想い出した。あの男、さくらの父さんじゃないか)

永沢(クソー。明日、学校でさくらにキツク言ってやるっ!)




18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:03:32.46 ID:l9g99Y8K0
翌日
学校

永沢「おい、さくら」

まる子「何?」

永沢「昨日の夜、君の父さんがタバコのポイ捨てをしてたぞ」

まる子「えー、本当?」

永沢「ああ。しかも、僕の家の前でな」

まる子「そういえば昨日、お父さん飲みに行ってて帰りが遅かったなー」

まる子「ごめんごめん。帰ったらお父さんに言っておくよ」

永沢「ふざけるな。ごめんで済む訳がないだろ!」




19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:08:49.64 ID:l9g99Y8K0
まる子「ちょっと、永沢。何そんなに怒ってるのさ、あんた」

永沢「怒るに決まってるじゃないか」

永沢「いいか。君の父さんが投げ捨てたタバコはまだ火がついてたんだ」

永沢「それが僕の家の敷地内に投げ込まれたんだぞ」

永沢「その場に僕が居合わせて消し止めたからよかったものの」

永沢「もし、僕がいなくて君の父さんが捨てた場所に新聞紙でも積んであったら」

永沢「僕の家はまた火事になってたかもしれないんだ! わかってるのか!」

まる子「まったく、うるさい人だねぇ。この人は」




21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:13:04.59 ID:r7oMlbDNO
これは玉ねぎが怒るのも仕方ない




22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:13:32.40 ID:l9g99Y8K0
永沢「うるさいとはなんだ! 悪いのはそっちだろ」

まる子「あたし、別に悪くないもん」

まる子「悪いのはあたしのお父さんだもん」

永沢「君の父親のした悪いことは君も謝るのが筋ってもんさ」

まる子「だから、さっきごめんって言ったじゃん」

まる子「そもそも、昨日あんたんち新聞紙積んであったの?」

永沢「べ、別に積んじゃいなかったけどさぁ……」

まる子「なら別にいーじゃん。ふんだ」




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:20:48.39 ID:l9g99Y8K0
永沢「ぐぬぬ、よくもそんな態度がとれるな、君は!」

まる子「あんたがいちいち神経質なだけだよ!」

たまえ「確かにタバコのポイ捨てはよくないことだけど」

たまえ「永沢もちょっと言い方よくないんじゃないの」

まる子「でしょ。あんな言い方されると素直に謝る気失くすね」

永沢「何だってぇ。穂波までそんなこと言うつもりか!」

たまえ「だって……」




27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:26:28.51 ID:l9g99Y8K0
はまじ「なんだなんだ。一体どうしたんだよ」

山田「アハハwwwwwオイラモナカマニイレテクレヨ~wwwwwww」

城ヶ崎「さくらさん、どうかしたの?」

永沢(ちっ。うるさいクラスメート共が集まってきやがった)

永沢(いまいましいな)

まる子「それがね、かくかくしかじかって訳でさ」

はまじ「何だよ。たったタバコの吸殻一本のことでもめてるのかよ」

ブー太郎「くだらないブー」

永沢「くだらなくなんかない!」




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:32:33.40 ID:l9g99Y8K0
永沢「タバコの吸い殻一本で火事になることだってあるんだぞ」

はまじ「って、言ってもよぉ」

城ヶ崎「さくらさんのお父さんは酔っぱらってたんでしょ」

城ヶ崎「何も火事になるようにわざと捨てた訳じゃないんだから」

城ヶ崎「そんなに強く言うこともないんじゃないかしら」

永沢「城ヶ崎は関係ないだろ。引っ込んでてくれ」

城ヶ崎「関係あるわよ! 私だってさくらさんの友達なんだから」

永沢「くっ」




33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:45:17.89 ID:l9g99Y8K0
大野「永沢の言い分もわかるけど、あんな声を荒げて言うほどのことでもないかもな」

杉山「だな。ちょっと騒ぎすぎだよな」

冬田「さくらさんがポイ捨てした訳でもないのに、あれじゃさくらさん可哀そうよ」

小杉「永沢君は食べ物のことでもないのによくあんなにムキになれるなぁ」

関口「小さなことでわーわー騒ぎすぎなんだよ、永沢は」


永沢(何だい。どいつもこいつも僕のことを神経質だの馬鹿にして)

永沢(火事になったばかりのときはあんなに気遣ってくれていたくせに)

永沢(時間が経ったらこれかよ。まったく……腹立たしいったらないな)




36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:52:00.40 ID:l9g99Y8K0
永沢「……」

藤木(大変だ。永沢君がみんなから責められてるぞ)

藤木(そうだ、こんな時こそ僕一人でも永沢君の味方になってあげなきゃ)

藤木「あ、あのさ」

まる子「何さ? 藤木」

永沢「な、何だよ藤木君」

藤木「あのさ、その、僕……」




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:53:15.25 ID:aR7x7fNW0
藤木って病気の子だっけ?




39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:56:31.40 ID:5tu3sWqt0
藤木は卑怯な子




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 04:03:22.95 ID:l9g99Y8K0
城ヶ崎「笹山さんはどう思う?」

笹山「私も城ヶ崎さんと同じ意見かな」

藤木「えっ」

藤木(笹山さんもさくらの味方だったなんて)

藤木(変にさくらと対立すると笹山さんにも悪い印象与えるんじゃないかな)

たまえ「早く言いなよ、藤木」

藤木「えっと、僕もさくらはそんなに悪くないんじゃないかな、って思うんだ」

永沢「……」




42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 04:04:58.19 ID:Ar2CDw64O
やっぱり藤木は卑怯者であった




43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 04:08:39.23 ID:x3QByNgP0
藤木www




46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 04:20:01.80 ID:l9g99Y8K0
永沢「ふんっ」

永沢「結局、藤木君もさくらの肩を持つのか」

藤木「あ、いや……」

永沢「もういい!」

永沢「藤木君もみんなも、大嫌いだーっ!」

タッタッタッタッタ

藤木「あ、違うんだ、待ってれよぉ……。永沢君!」

城ヶ崎「藤木、あんな奴放っておきなさいよ」

まる子「そうそう。ただいじけてるだけなんだから」

藤木「うぅ……」




47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 04:24:50.64 ID:l9g99Y8K0
永沢(くそっくそっ)

永沢(みんな、僕のことを悪者にして)

永沢(みんな嫌いだ)

永沢(僕は本気で怒ったぞ……!)

永沢(こうなったら、やってやる)

永沢(あいつらにも僕が味わった苦しみを与えてやる!)




34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 03:47:37.44 ID:LZiGFgf30
スレタイだけで飯三倍食えるぐらいクソワロタwww




引用元: まる子「『永沢君、放火する』の巻」

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