1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:09:02.62 ID:+5EabXw60
ガキ「殺しちゃうゾ♪」

アリ「逃げるんだよォォォ!!」
正直、失敗したと思う。

アリB「ダメだ!このままでは皆死ぬ!」
もっとも、とっくの昔に悟ってはいたが。

アリC「ここは俺がガガ」プチッ

アリ「C!」

この世界に、生まれたことを。




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:13:18.73 ID:v4J9dsQ90
水張ったバケツに放り込んでアリサン専用プールとかいって遊んでごめんなさい




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:14:26.43 ID:mv2OR4WI0
すげえ罪悪感




7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:15:29.90 ID:+5EabXw60
今日もいつも通り日が登る。
コロニー内で日が登るという表現は少し変かもしれないが確かに体で理解できるのだ。
アリB「よっ」
アリ「おう」
Bとは中学の時からの親友だ。




12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:20:25.63 ID:+5EabXw60
アリC「ちわーすwww」
アリB「朝から騒がしいぞwww」
Cとはこの職場で知り合った。
いつもふざけているが憎めない奴。それが仲間内の評価だ。無論、私も含めて。




15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:24:57.41 ID:+5EabXw60
私達の仕事は大きく二つに分かれる。

一つは卵や女王の管理をする通称「内勤」。エリートと呼ばれる類のアリ達がこれに当たる。
もう一つは私達の仕事。

通称「外回り」




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:31:30.32 ID:+5EabXw60
アリ「毎日毎日ガキに追っかけられて胃が…」
アリB「今日はヨウチエンとやらでこの公園にガキはこないぞ」
アリC「ヘブン状態www」
管理職「時間だ」

一同(今日も命懸けの戦いが始まるお…)




18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:38:19.70 ID:+5EabXw60
アリB「クモ、ジゴク等の反応ナシ。いつでもOKです。」

管理職「よし。くれぐれも慎重にな。」

私達の仕事は重ね重ね言わせてもらうが命懸けだ。クモ、アリジゴク、カエルに会ったらまず助からない。
ニンゲンのコロリとかいう薬品にも注意だ。




20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:43:30.71 ID:+5EabXw60
中でも恐れられているのがコドモという生物だ。
彼等に出会ってしまったら最後。その個体は必ず変死体となって私達の胃袋に収まる事になる。
四肢を引き裂かれた者…
水死体となって浮かぶもの…
頭部のみを千切られた者…

その殺しのレパートリーは枚挙にいとまがない。




21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:47:42.11 ID:+5EabXw60
ニンゲンと同一区分の生物だと主張する学者もいる。
しかし、その残虐性、異常性に置いてニンゲンを大きく上回るとしてその説を本気にするものは見たことがない。

「ニンゲンとよく似た恐ろしい何か」

それが私達の結論だった。




22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:51:38.15 ID:L74hlXcA0
ごめん……ごめんよ…。




23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:52:57.10 ID:+5EabXw60
アリ「昔はお伽話だと思ってたのになぁ」

アリB「ホントホントwww」

アリC「ちょwww俺の同級生がDARUMAにwww」

アリ「mjdk」

この年になると友人が死んだという話は別に珍しいものじゃない。




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:59:58.78 ID:+5EabXw60
「命懸け」といっても他愛ない会話はする。
そうでもなければ体より先に精神が参ってしまう。

アリC「ドーナツたん発見www」

アリ「祭りの時間だ」

アリB「取り敢えず管理職に連絡して応援を呼ぼう」

何の事は無い。いつもの仕事。その筈だった。




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:06:01.49 ID:+5EabXw60
ガキA「俺この前10匹は潰した!」

ガキB「は?俺は20だが」

マズイ。非常にマズイ。
だが今回は発見が速かった。退避できる。

アリ「B、C!退避だ!」

BC「OK!」

ガキ共「お♪みいつけた♪」




27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:11:23.65 ID:+5EabXw60
アリB「何だ?あの道具は?」

よく見ると何か銃の様な物を手にしている。

アリC「馬鹿!止まるな!」

ビュッと勢い良く水にしては粘りのある液体が降りかかる。

アリC「グッ!これは…洗剤…」

アリB「俺を庇って…」




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:15:55.22 ID:+5EabXw60
アリ「逃げるんだよォォォ!!」

アリB「うあ…あ…あ…」

アリC「馬鹿野郎!こんなの日常茶飯事だろうが!」

アリB「こんな生き物相手に…皆死ぬ!」

アリ「早く!」

ガキ共「どうしたんだ?こいつ逃げないぞ?」




30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:21:06.00 ID:+5EabXw60
アリ(Cはもうダメだ!せめてBを引っ張ってコロニーまで辿り着かないと!)

アリB「ああ…ああ…」

アリC「早く!ここは俺がガガガ」プチッ

アリB「うあああああああああああああ!」

アリ「馬鹿!離れすぎだ!」




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:24:49.65 ID:+5EabXw60
私達は視力が弱い。そのため何を使って空間を認識しているかと言えばそれは嗅覚だ。
仲間が「ヘンゼルとグレーテル」のクッキーのように道に臭いを付ける。
つまり、範囲外に出たBは…

アリ(また…か…)




32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:31:06.69 ID:+5EabXw60
~コロニー~

管理職「本日は2名の損失っと」

あくまで仕事と割り切った声がする。

仲間が死ぬのは初めてじゃない。だが何度経験しても慣れる物ではなかった。

辛い日々を渇いた笑いで濁す仲間が減った。
我々に出来る事といえば、彼等の死体を回収し、明日への糧とすることだけだ。




34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:34:44.70 ID:+5EabXw60
アリ「もう嫌だ…」

この小さな手でも、首を千切るくらい容易いだろうか。
少し首に当ててみる。
痛い。
やはり私に自害など到底できるはずも無かった。




36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:39:42.49 ID:+5EabXw60
アリ「クソッ!」

決して恵まれた人生じゃ無かった。

私はただただ容量の悪い男だった。
こちらが一生懸命勉強しているのに、前の席の奴は授業中でもケータイを弄っていた。
テストがあった。
前の席は私より遥かに点数が良かった。
彼は今「内勤」だ。




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:44:10.57 ID:+5EabXw60
どうして…ナゼ!
そう叫んだところで誰かがエリートにしてくれる訳じゃない。理解しているつもりだ…つもりだ…

私にとって唯一の幸福はBやCといった同じ境遇の仲間がいたことだろう。
事実、私と同じような者が自殺した。というニュースはよく聞く。




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:49:09.58 ID:+5EabXw60
だが彼等も今は亡い。
職場にはBやCのような奴がわんさかいたが、今日はじめましてをしても、明日は皆の腹の中。そんな職場で友人が増える筈もない。
それに社会人になってからの付き合いというのは学生時代の友人と比べて関係が薄くなりがちだ。
利害で付き合うからだろうか?




41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:53:03.47 ID:+5EabXw60
いろんな事が頭を巡った。

この場所はあまりにも辛い、悲しい。

それでも全体の8割ほどはどのコロニーでも似たようなものだ。

「「誰もが選んでゆく道なのか」」




42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 00:01:19.61 ID:TpMs5Wn00
アリ「!?」

NEETアリ「奇遇ですね。私も同じことを考えていました。」

私が驚いたのはハモったのもそうだが、そのアリは雌だった。

他のコロニーでは知らないが、このコロニーでは大半が雄で構成されている。
さらに驚いたのは彼女が全体の一割にも満たないNEETだという事だ。




35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:36:38.19 ID:EIodKO4R0
3%くらいはニートもいるんだっけ




43: 1だよん ◆EzLR/ytSjo 2013/05/22(水) 00:03:29.23 ID:TpMs5Wn00
NEET「貴方にはお休みが必要なのよ」





ただ一言彼女は私に告げた。




44: 1だよん ◆EzLR/ytSjo 2013/05/22(水) 00:07:25.70 ID:TpMs5Wn00
アリ「…私には戻るべき場所がある」

NEET「それは何処?」

アリ「私は普通のアリだ。君らとは違う」

NEET「普通が一番難しいのよ」



そうか、そうだよな…




45: 1だよん ◆EzLR/ytSjo 2013/05/22(水) 00:10:45.68 ID:TpMs5Wn00
翌日、私は辞表を提出した。

管理職はただ一言「辛いのは皆同じだ」


晴れ晴れとした気分だ…

これから生きもしない、死にもしない。

平穏な生活が遅れるんだ…




47: 1だよん ◆EzLR/ytSjo 2013/05/22(水) 00:19:52.50 ID:TpMs5Wn00
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、小学校のアルバム見てたら蟻の自由研究を思い出したのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、アリ達のみんなへのメッセジをどぞ

アリ「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと鬱病なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

アリB「いやーありがと!
私のヘタレっぷりは二十分に伝わったかな?」

アリC「見てくれたのは嬉しいけど(初っ端から死んだのは)ちょっと恥ずかしいわね・・・」

ガキ共「見てくれありがとな!
正直、作中で殺したアリの数は本当だよ!」

NEET「・・・ありがと」ファサ

では、

アリ、アリB、アリC、ガキ共、NEET、俺「皆さんありがとうございました!」



アリ、アリB、アリC、ガキ共、「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり




37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 23:42:24.39 ID:ePj9e2Y40
どぼじてそんなことするのおおおおおおおおおおおおおお!?




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/21(火) 22:12:22.09 ID:JUu0EcChP
この世界は残酷だ
そしてとても美しい




引用元: アリ「ガキ残酷過ぎワロタwww」

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