「ベスト盤はしばしば、アーティスト本人の意思に反して発売されることがありますね。例えば、スピッツの『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』は、 メンバーと事務所の許可を得ないまま発売されたため、200万枚以上売り上げたものの、メンバー公認のベスト発売後は廃盤になりました。 また、宇多田ヒカルもかつて、“Utada”名義の楽曲の版権を持つユニバーサルが独断で『Utada the best』を発売した際に 『ファンにお金を出させたくない』と述べて話題になった。契約やお金の問題は活動を続ける上で重要ですが、アーティストの意思を無視したベスト盤は、ファンにとっては複雑ですね」(前出の業界関係者)